『猫撫ディストーション』初回プレイ雑感

毎度毎度出遅れる記事更新ですが、初回プレイ時に書き留めていたメモを抜粋するところからスタートしようかと。
益体も無いことを書き連ねているだけなのでたいしておもしろいものではありませんが。
プレイの真っ最中に思ったことをそのままアウトプットしているので、プレイ後の意見とはやや異なります。キャラクターの担当ライターについては特に。
キャラクターの記載は攻略順です。


割とネタバレ色が強いため、記事本体は格納します。

プレイ前の担当予想

信者共の遊びなので、一応書いておく。
ギズモ、式子ちゃんは自明の話なので置いておいて。
柚、結衣が藤木隻、琴子が元長柾木と予想。

共通ルート

・冒頭シーンが曲とあいまって、凄くエロゲやってる気分に。最近のゲームでもこういう回想+切ないBGMでの出だしってまだ多い?
・ハロー、ワールドって唐突に主人公が叫ぶくだりは『sense off』を思いだしますな。
・Hello Wordのくだりとか体験版のラスト部分とか、本編だとやや変更されている部分がある? 自分の記憶違い? CGは確実に増えているし、何かしら手は加えられていると思いますが。
・天津木村ネタって! やや古めの野球選手やアイドルやお笑い芸人をネタにするというとあの人ですが、どっちなんでしょうなぁ。そういえば『CLANNAD』のことみシナリオでもサバンナ八木のネタがあって驚愕した覚えが。関西系のライターの傾向なのかしら?(違います)

ギズモ

・最初はやっぱりギズモから。
・言葉を起点にしつつ、動物と人間の差異について色々と。「人間だけが説明のつかないことを行う」、ふむむ。
・普段なら特に何も思わないはずなのだけど、こんなに気まずいHシーンは初めて。自分自身がHシーンを求めていないこともあるけれど、歳取ったのかなぁ。むしろ取り残された存在のままってことか。
・最初から通して4時間くらいで終わった! 全体のテキスト量は少ないと予想していたけどこれはかなり短いのでは!? プレイ時間が長いものが良い、という価値観が愚かなので、質を重視すべきだけど、予想より短かったことには驚き。
・オチ部分など、本質以外のシーンはダラダラと書かないあたりもなんだか懐かしさを感じる。

・実は一番期待していないキャラクター。初回はギズモからと決めていたので、ここが消化試合(失礼)。
・幼馴染みという記号から恋人という立場へ、という意味ではトークライブでも語られていたように変化しているとも思えたけども、現実を見据えるという立ち位置は一貫して変わらなかったキャラクターだなぁ。
・圧倒的な現実に噴いた。意識的に過去作のネタを入れるつもりだという話は事前に聞いていたとはいえ、ここまであからさまに書くかなぁ? 飛影はそんなこと言わない理論だけど。
・あと、これまでの元長柾木の方向性を考えると、社会規範に従うことを肯定するシナリオって書かない印象があるのですよね。柚だけが唯一『猫撫ディストーション』のキャラクターの中で対極に在るわけで、一番書きそうに無いキャラというか。むしろ書くなら家族側だよなぁと。
・というわけで素直に考えれば元長担当なのかもだけど、藤木担当キャラと予想。

結衣

・「妹が死んでしまった世界を否定し、永遠を願う」という構図がどうにもONEを思い出させる。本質的な部分では違うとはわかっていても、わざとやっているようにしか見えねぇ。
・うわぁ、何このあからさまにメッタメタな。選択肢を提示して読まなくても良いようにしているあたりに遠慮が見えるというか。こんなにあからさまにメタな書き方はしないと思うので、藤木担当と予想。

式子

・「意味なんてないってところが大事なんじゃないですか」――元長柾木において非常に重要だと個人的には確信している点。素直が大事。
・「だって、今までと同じ風景が『ターくんがいる風景』に早変わりしちゃうんだもん」でsense offの珠季を思い出す。考えすぎと言われてもいい。世界はちょっとしたきっかけで一変する。その表現がどう違うかというだけで。
・やはり古いアイドルネタが出てくるあたりがもうねぇ。
・治癒のシーンで前世がちくわの子を思いだした(これだけでわかる人が何人居るかが俺の楽しみ)。
・birthdayとかbye-byeとかほんとにもーう(顔がにやける)。
・あぁ、SFだなぁ。素晴らしい。素晴らしい。
・相変わらず一度読んだだけでは咀嚼しきれないなぁ。また読まなきゃいけないなぁ。めんどくさいなぁ(満面の笑みを浮かべて)。

琴子

・おそらく聖書だとは思うけど、ヘブライ人の言葉を引用するというあの芸風は元長っぽいんだよなぁ。
・うわ、またあからさまな話になってきた。結衣とライター一緒なのは間違いないじゃないか。えー、どういうことだ。えー?
・senseってあたりは意識しちゃうんだけどなぁ。
・収束させることを考えるとやはり琴子は最後ですよね。ED曲が違うけど(締めという感じが出ていて良いですな)、やっぱり琴子ルートは他のキャラクタークリアしないと入れないのかしら。プレイ前から一番最後に回す予定だったので他のキャラクターのクリア前にルートに入れるか確認してない。むぐぐ。

終えてみて

元長柾木に関しての話をするなら、自分が全く予想しえないくらいに圧倒的で衝撃的な何かをどうしても期待してしまうわけで。でも、歳を取ってインプットも昔より増え、ファンとして様々な情報の蓄積もある今、それは単に期待が膨らみすぎているだけだと納得していることでもあり。
・ただ、久々のゲームシナリオという点を差し引いても式子シナリオは本当にプレイしてよかったと思えたわけで。
・別にそれ以外がダメか、ということはなく、どのシナリオも凄く楽しかった。こんなに楽しかったゲームは久しぶり。柚シナリオ、実は非常に好きなのです。心地良い楽園から現実へ還る、という立ち位置を強く貫いているから。
・担当ルートについては本気で悩んでいる。結衣と琴子は1セットで考えないといけない。では式子、結衣、琴子が元長担当と見るべきか? 担当しているとすれば2キャラまでだと思うし式子、柚という線もあるのだけど、やはり圧倒的なアレを書いてしまう、という点において違和感が。でも、結衣、琴子のメタメタなアレも、あんなあからさまに書くようには思えない。うーん、ヘブライ人の手記を引用するという点で琴子担当と判断し、式子、結衣、琴子と現時点では結論付けよう。*1
・システムで一番感動したのは、実はバックログ。テキストを巻き戻してボイスを再生するとそれに併せて画面も巻き戻るなんて素晴らしい。Navelのシステムを使っているって話ですが、同じエンジンの他のゲームもそうなのかしら?
・BGMからも『sense off』っぽさを感じてしまう病気。色々連想はしますが、関連性を確信するのはテキストにおけるあれこれなど明確な部分だけで、それ以外は個人的なものです。過去の作品はあくまで過去の作品なので、関係があると過度に確信する態度は好きではなく。

プレイ後に感想や情報を一通り読んでみてからの話

id:lanigramさんと予想が違っていてしょんぼり。しかも、自分の予想の方が間違っていることを確信。愛が足りていない……ッ!
・柚+木(樹)+式子=柚木式子という説を見かけて目から鱗が。
・シーンタイトル一覧を見て、式子、柚担当で間違い無いと確信。タイトルの付け方に差異があると思うのですよ。
・琴子シナリオのヘブライ人の〜という部分について結局聖書のどの部分か確認してみた。新約聖書やないかぁ! じゃあ違うな。元長だと旧約聖書から引っ張ってくるだろうという勝手な印象が。
ヘブライっていうと旧約聖書という印象があったけど、どうもその点においてだけは間違っていなかったっぽい。でも君、『フロレアール』でエレミヤ記を引用していたことを引き摺りすぎやがな。ええねん。
・よくよく考えてみれば、藤木隻の名前が作品のシナリオライター名表記で先にくるのって琴子シナリオを担当しているから、と考えても良い気がする。基本設定についても主導は藤木さんという形で擦り合わせているのかなぁと妄想。

*1:あくまでプレイ直後の感想です。