セカンドノベル本編+ファーストノベル文庫を読了

『セカンドノベル』は大変楽しんでプレイできました。大人になってプレイできてよかったと思わされる、そんな作品。

ファーストノベル文庫の諸作品はどれもおもしろかったですが、唐辺葉介の「音の色」は作者が作者だけに綺麗に纏まりすぎていてちょっと期待外れだったかも。
期待していなかった市川環の「二十一番の喪失」が予想外に楽しめたのがラッキーでした。挿絵の使い方が素晴らしいのも見所かと。
田中ロミオの「終わらない階段」は技巧に走りすぎてんじゃない?と偉そうなことを言いたくなってしまうなぁ。爽やかな後味は好きなんだけど、無駄に読みづらいのがちょっと。
海猫沢めろんの「夏影」は嫌いじゃないけど、夏影ってタイトルが『Air』リスペクトって部分と全く結びついてないでしょそれ、とツッコミを入れたく。あと挿絵がマイナスですよね、あの内容だと。
そして元長柾木の「たまねぎ現象には理由がある」。信者思考なのは自分が一番よく理解しているが故に、普段から懐疑的に読む癖がついているのですが、バイアスを外そうと努力してみたものの、これは傑作ではないかという結論に。

本編および「たまねぎ〜」の感想は後日。さすがに寝ないとまずい時間でして。